Fish AnalyzerTMには、今回登録されていない魚種を測るために検量線モードを搭載しています。
この検量線モードを利用すると、脂肪率ではなく「インピーダンス値(単位:Ω)」が測定できます。
測定したインピーダンス値と脂肪量との関係をお客様でお決めいただければ、脂肪判定の目安値としてご利用いただけます。 フィッシュアナライザ計算フォーマット(.xls)
Fish AnalyzerTMでは、複数の周波数で電気を流す多周波測定方式を採用しています。
魚体に低い周波数で電気を流した場合、電気は主に細胞の外を流れ、逆に高い周波数で電気を流した場合は細胞の中にも電気が流れます。
このように、電気の流れ方を変え、細胞内外の状況から脂肪を分析しますので、高精度な脂肪率測定を実現しています。
尚、魚を冷凍した後、解凍すると細胞膜が破壊されるため、電気の流れ方に違いが見られなくなります。
解凍品の見極めも、多周波測定方式により電気の流れ方の違いを見ることで実現しています。
■各種実測値との比較
品質状態判別では、魚の脂肪量を求める基準である、ソックスレー抽出法や比重法との相関を高めたYamato独自の方式を採用しています。
Fish AnalyzerTMによる推定脂肪率は、ソックスレー抽出法を用いたマグロの背部脂肪量の実測値に対する相関係数は、0.95です。
また、サバにおける比重法を用いた脂肪量の実測値に対する相関係数は、0.86と高い関係を持っています。